ユーザーの役に立つ記事の書き方
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先輩メディア:神田 航太郎さん
株式会社ナレッジソースワークス 代表取締役
株式会社nanairo取締役大学在学中にブログサービスに興味を持ち、当時流行していたSNS内でアフィリエイトの存在を知る。
検索エンジンとサイトを徹底的に調べながら独学で学ぶ。
参入ジャンルはアドセンス~金融案件まで興味次第で変わる。趣味は釣り、ドライブ、家の掃除。
生き物をこよなく愛する37歳。・運営サイト
キャッシングナレッジ・コーポレートサイト
株式会社ナレッジソースワークス 株式会社nanairo
少し話が逸れてしまいますが、私がアフィリエイトを始めたばかりの頃は、
1アクセスもない無料ブログに広告だけを貼っていました。当然何も売れないし申し込みもされません。
そんな私でもそれなりに記事を書けるようになり、収益化できるようになりました。
このページでは私の経験と現在のトレンドも踏まえて、記事の構成の作り方や書き方のヒントをまとめました。
このページはこんな方におすすめ
- 記事を書くときに手が止まってしまい、書けない方
- 記事構成案を作る手順やヒントが知りたい
何から始めたら良いかわからない方にまず知ってほしいこと
早く稼げるようになりたい!たくさん売れる記事が書きたい!
と、はやる気持ちはわかりますが、
いきなり記事を書き始めることはおすすめできません。
すらすらと記事を書いているように見える専業アフィリエイターやトップブロガーも、実は記事を書く前に綿密な下準備をしています。
そして、場数も踏んでいます。
記事を書く手が止まってしまうという方は、この下準備の方法がわからないか、十分でない場合がほとんどです。
まず何から始めたら良いか、この記事でしっかり説明していきますので、参考にしてみてください。
記事を書く前の準備段階で行う作業
記事を書き始める前の下準備で行う作業は以下の通りです。
では、一つずつ説明していきますね。
1記事のメインキーワードとサブキーワードを決める
まず、記事を書く前に、上位表示を狙うキーワードを決める必要があります。
私の場合は、サイトの設計段階でユーザーの悩みやニーズを把握すると同時に、ある程度上位表示を狙うキーワードも調べて決めてしまいます。
仮にメインキーワードを「猫草」とした場合
サブキーワード=育て方、効果、いつから、必要、枯れる、吐く…etc
メインキーワードだけ決めても、検索した人の意図が抽象的過ぎるし複数の意図が混ざっているので、
記事を書くことは出来ません。しかし、これはあくまでメインキーワードをビッグワードや検索意図が曖昧なキーワードに据えた場合の話です。
初心者の方がいきなり抽象度の高いビッグワードをターゲットにして
記事作成をすることはおすすめできません。
ですから、サブキーワードを調べることでより具体的な検索ユーザーのニーズを知ることができるので、記事が書きやすくなります。
サブキーワードは自分で考えるのではなく、サジェストキーワードやyahooの虫眼鏡を参考にします。
サジェストキーワードというのは、検索窓にキーワードを打ち込んでいる途中に候補として出てくるキーワードのことです。
例えば、Googleで「猫草」と打ち込むと以下の候補が得られます。
サジェストは、メインキーワードの後ろにスペースを入れた場合と入れなかった場合で異なる場合があるので両方チェックします。
スペースなし(Googleのサジェストキーワード)
スペースあり(Googleのサジェストキーワード)
Yahooの検索結果虫眼鏡キーワードの例
検索結果上部
検索結果下部
この場合「猫草 育て方」ですね。
たくさんアクセスを集めたいのであれば、検索ボリューム(検索回数のことを「検索ボリューム」と表現することがあります。)が多いキーワードを狙う必要があります。そのため、ある程度検索ボリュームを把握したい場合は、Google 広告のキーワード プランナーやAhrefsといったツールを使用します。
しかし、自分のサイトのGoogle アナリティクスやGoogle Search Console、その他アクセス解析ツールのように正確なデータではありませんから、過信はせずにあくまで参考程度にとどめてください。
2記事の礎となる情報収集を行う
記事を書く前の情報収集は非常に重要です。
上位サイトに書かれていることを読んで勉強して、記事を書き始めてしまう方も多いかとは思いますが、既に上位表示しているサイトに勝とうと思った場合はこれだけでは不十分です。
上位サイトに書かれている内容を読み進めながら記事を作成していくという方法はマイナスにしかなりません。
上位サイトに書かれている内容のうち、押さえておくべき内容を押さえておくというのは最低限の作業であり、記事自体が上位サイトの模倣になるのはNGと考えてください。
上位サイトにない要素を足すには、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!Goo」などのQ&Aサービスで検索するのが有効な手段のひとつです。
ユーザーがどんな悩みを抱えており、その悩みに対してどのような回答がされているのかが明確に書いてあるので、情報収集の対象となります。
また、Amazonなどのショッピングサイトで、広告を掲載する商品のほかにどんな類似商品があるのかも把握しておきます。
商品の価格や特徴を知っておくと、ユーザーに提案できるバリエーションも拡がります。
この時私は、各ショッピングサイトの「絞込み」欄にある「ブランド」という部分を画像でキャプチャしておくかメモしておきます。
各ショッピングサイトのブランドをおさえておくと、ネット上の商品の取りこぼしが少なくなります。また、メーカーがHPを用意している場合も、情報収集に大いに役立つ場合があるので必ず確認します。
書籍については、実用書をネットでいくつか購入しただけでは不十分です。なぜなら、出版年が古いと新しい情報を得られない場合があるからです。
そのため私は、必ずいくつかの書店を回って実用書と雑誌を物色します。特に雑誌は最新のトレンドが把握できたり、雑誌にしか掲載されていない広告を確認することができるので、大変重要視しています。
3記事を読んでくれる人のことを想像する
キーワードが決まり、情報収集を終えたら、記事を読んでくれる対象者を明確にする作業を行います。
- (1)キーワードから検索者の意図を知る
キーワードを文章にしてみます。例えば「猫草 育て方」というキーワードであれば、「猫草の育て方を教えて」となり、「猫草 効果」であれば「猫草の効果を教えて」というのが自然ですね。
- (2)検索者の悩みを知る
検索者がなぜ、「猫草の育て方を教えて」と聞いているのかを考えて悩みを知ります。
「初めてなので育て方が全く分からないから知りたい」という人もいるでしょうし、「一度チャレンジしたけど枯らしてしまい失敗したから知りたい」という方もいるでしょう。
また、「猫草の効果を教えて」と検索者が聞いている背景には、「猫草にはどんな効果があるのか」を知りたいのは当然のことながら、「そもそも猫草を猫に与えるべきか、与えない方が良いのか?」という検索者の悩みが隠れています。「効果」を知ることによって、それは愛猫にとってメリットのあることなのか、デメリットはないのかを知りたいわけです。
- (3)検索者が求めていること(ニーズ)を知る
ここであらためて「猫草 育て方」と検索して、1ページ目にあるサイトのタイトルを見てみます。すると「枯れさせない」とか「失敗しない」とか「うまく育てる」といった言葉を目にします。
つまり検索者は、猫草を育てるのが初めての方なのか一度失敗した方なのかはわからないけれど、「猫草を育てるのを失敗したくない」「猫草をうまく育てたい」方であるというのがわかります。
この場合「失敗したくない」というのが検索者のニーズであり、その人に対して解決策を提示することが記事のゴールとなります。
4 記事構成案を作る
- 導入文
- ユーザーに解決策を提示する
- 記事のまとめ
記事を読んでくれるユーザー像がつかめたら、記事構成案を考えます。記事をストーリー仕立てにする必要はありませんので、はじめはざっくりと以下の3つのブロックに分けると書きやすくなります。
また記事構成案を作る段階で、メインタイトルやHタグ(見出し)の仮出しをします。
私の場合、記事構成案を作る時点では記事のタイトルもHタグ(見出し)も決定しません。
その代り最低限必要な情報として、キーワードをそのままHタグに配置します。
Hタグの仮出しの実例
導入文
導入文を書く目的は「ユーザーが記事に興味を持ってくれること」「ユーザーが続きを読み進めてくれること」にあります。
ですから、導入文を読んでもらってユーザーには「ここなら答えがあるかも」と期待してもらう必要があります。導入文がユーザーの意図とずれていると「あれ?ここ違うかも」と離脱してしまいます。
この記事の冒頭部分では「このページはこんな方におすすめです」として箇条書きをしていますが、この方法も目につきやすいのでおすすめです。
ユーザーに解決策を提示する
この部分が記事のメインコンテンツになります。
メインコンテンツを作るときに私が重要視するポイントがあります。
それは、狙ったキーワードの上位表示の為に最低限必要な情報を調査して記事構成案に盛り込むことです。
最低限必要な情報というのは、情報収集の部分でも書きましたが「上位サイトが扱っている情報」です。
ここで誤解しないで頂きたいのは、「上位サイトに書いてあることを集めてリライトしろ」と言っているわけはない、ということです。
既に他のサイトにある情報をリライトしただけのコンテンツや、ほぼコピーされただけのコンテンツを作っても何の価値もありませんし、ユーザーも検索エンジンも望んでいません。
上位サイトに書いてあることを集めてリライトするのではなく、「上位サイトがユーザーに返している答え」や「どんなテーマを扱っているのか」を調べて記事構成案に盛り込むということです。
同時に、上位サイトのコンテンツの弱点を探します。
「ここの部分の説明がもっと詳しかったら分かりやすいのに」「こういう内容があればもっと分かりやすいし役に立つのでは?」
といった上位サイトが手を抜いているところを穴埋めするイメージで記事構成案に組み込みます。
上位サイトは、「ユーザーのニーズに対して検索エンジンが返している答え」と言えます。
ですから、「ユーザーに返すべき最低限の答え」を上位サイトから知る必要があるのです。
そして、上位サイトを超えるもっと役に立つコンテンツを作る必要性があります。
その為には、他のサイトにない新しい価値をユーザーに提供してあげる必要が出てきます。
独自のアンケート結果や、ユーザーの役に立つ企画を実施するのも良いですし、自身の経験や行動ベースの内容は独自性があると言えます。
記事のまとめ
記事の締めに当たります。
ユーザーに再確認してもらうために、記事内で提示した解決策を箇条書きにするのもおすすめです。
まとめまで読んでくれたユーザーに感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。
記事を書くときの注意点
ここまで下準備をおこなったらあとは記事を書くだけですが、強調しておきたい注意点があります。
それは、
- 文法的におかしくない
- 誤字・脱字をなくす
- 声に出して読んだ時に読みづらくない。違和感がない
この3点がおろそかになっていると、検索エンジンがコンテンツをきちんと評価してくれなくなる可能性があります。むしろ、誤字・脱字ばかりで読みづらく稚拙なコンテンツは、
ユーザーに表示するには値しないはずです。
またキーワードを意識するあまり、タイトル、見出し、コンテンツにキーワードを詰め込むのも避けるべきです。上位表示したいキーワードをタイトルやコンテンツ内に使用することも大切ですが、度を過ぎるとマイナスになります。
実際、のちほど紹介するGoogleが公表している「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」には、見出しタグや文法の間違いについても言及しています。
「コンテンツを最適化する」の項では、避けるべき方法として【・文章の下手なコンテンツ】と書いてあります。つまり、文章の下手なコンテンツは、Googleに評価されにくい、ということです。
また、見出しについても「ページ内で見出しタグを過度に使用する」ことや
「<em> や <strong> のような他のタグの方が適している場所で見出しタグを使用する」ことを避けるべき方法として紹介しています。
ですから、その役割を考慮せずに、見出しタグを装飾として使用するのは避けるべきということです。
Wordpressのテンプレートにしても、サイト作成ツールのテンプレートにしても、見出しタグにはだいたいcssによってカラフルなアンダーラインやアイコンが割り当てられています。「かわいくなるから」「見やすくなるから」などの理由だけでHタグを乱発しないようにしましょう。
Hタグに配されるデザインを装飾的要素として用いないようにします。
あくまでも「見出し」は見出しとして、各コンテンツの説明をする項目として、自然に設置するようにしましょう。
記事を公開する前の最終チェック
最後に、記事をアップロードする前にすべて読み返して誤字や脱字の有無、
文法的におかしなところがないかをチェックします。
同時に、間違ったことを書いていないか情報の正確性についてもチェックします。
最終チェック項目例
- 誤字・脱字の有無
- 文法
- 情報の正確性
- 見出し(Hタグ)と内容があっているか
- 見出し(Hタグ)を正しい順序で使用しているか
- 記事のタイトル
また、読み進めながらブロックごとに仮づけしていたHタグを決定していきます。
この時に、Hタグとその下に続くブロックの内容にズレがないか、端的に表せているかもチェックします。
Hタグを正しい順序で使用することも重要です。
私の場合は最後に記事のタイトルを付けます。
記事のタイトルは「ユーザーが最初に検索結果で目にする」部分となりますので、大変重要です。
タイトルをつける際に気を付けていることは、
- 検索者のニーズを満たせるコンテンツが存在していることを知らせる
- キーワードを詰め込み過ぎない
この2点です。
検索者のニーズを満たせるコンテンツが存在していることを知らせるつもりでタイトルをつけると、
検索意図とのずれが生じなくなるからです。
タイトルにキーワードを詰め込み過ぎないことも大切です。無理にキーワードを意識しすぎると検索意図とずれてしまいます。
例えば「猫草の育て方とおすすめの市販キットをランキングで比較しました」のようなタイトルにしてしまうと、「猫草の育て方を知りたい」というニーズの深堀りもできていませんし、より興味を引くとは言えません。
ユーザーどころか検索エンジンも迷ってしまいます。
タイトルの文字数についてもこの2点を軸に考えます。
昔は、検索結果にタイトルがおさまらないので、文字数を32字以内におさめた方が良いと言われた時期もありましたが、
あまり気にする必要はありません。現在はスマホだともっと長いタイトルを表示することもできます。
もしタイトルを長くする必要性があるのなら長くてもよいですが、必要性がないのであれば無理に引き伸ばす必要もありません。
検索エンジンからもユーザーからも求められているのは、簡潔でわかりやすい有益なタイトルです。
実際に、検索エンジンはタイトルが長すぎたり関連性が低いものを調整して、
自動的に短縮したタイトルを生成し表示することもあります。
記事を公開した後にすること
記事を公開した後の話としてひとつだけ覚えておいて頂きたいのは、「記事を公開して終わり」ではないことです。
むしろ検索エンジン上では公開してからがスタートラインです。
検索エンジンのアルゴリズムも、検索結果も日々めまぐるしく変化しています。
そもそも、記事を公開する前段階は明らかにデータ不足と言える状況です。
ですから、初めから完璧を求めずに、まずはウェブに保存して検索エンジンとユーザーの反応を待ってから修正しても遅くはありません。
記事を公開してしばらくすると、様々なデータを得ることが出来ます。順位を計測することもできますし、サーチコンソールに登録すればどんなキーワードでどのくらいの位置に表示されているかもわかります。
私の場合サーチコンソールのデータは、公開した記事をもっとユーザーの役に立つようにするために、サイトに足りない情報を見つけて、ユーザーのニーズを満たす記事を増やすために使用しています。
まとめ
勘の良い方ならお分かりかと思いますが、記事の書き方の項でお話ししたことの重要ポイントは、Googleのサーチクオリティチームが作成した検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドに記されています。
このガイドには必ず目を通すべきですが、知っているだけでは全く意味がなく、ご自分の記事やサイトを見ながらモノにしなければなりません。とはいえ、私自身も管理サイトの全てが理想的な状態であるなどとは到底言えたものではありません。
しかし、出版してしまったら修正のできない書籍と違って、ゆっくりでも修正できるのがオンラインコンテンツのメリットなので、コツコツ修正するのは楽しみの一つでもあります。
サイト管理者でもありまた、検索ユーザーのひとりでもある私の作るコンテンツが役に立つかどうかの判断は、ユーザーや検索エンジンに委ねられますが、ユーザーの役に立つことを信じて作成するよりほかありません。
今回お話ししたことは、あくまで私の考え方の一つにしかすぎませんし、やり方も正解も一つではありません。初歩的なピースの一部に過ぎませんが、読んでくださった方のお役に少しでもたてば幸いです。