漫画アフィリエイトの始め方や収益化の方法を解説
漫画アフィリエイトとは、漫画や漫画に関連したサービスを扱ったアフィリエイトを指します。
漫画ジャンルは、電子出版の市場規模の拡大に伴い需要が高まっているジャンルです。
この記事では、漫画アフィリエイトの主な種類や市場規模、取り組む際の注意点などを解説します。
漫画の市場規模
公益社団法人全国出版協会の出版科学研究所が2024年に発表した「2023年(1月期から12月期までの累計)のコミック市場規模」によると、紙と電子を合算した漫画市場は、6,937億円(前年比2.5%増)です。
中でも電子コミックの市場は4,870億円(前年比7.8%増)と、全体の約70%を占めていることから、電子コミックは非常に需要の高いジャンルであると言えます。
漫画アフィリエイトの種類
漫画関連のアフィリエイトの種類は主に2つあります。1つは、漫画サイト(電子書籍・漫画販売サイト)で取り扱っている作品が購入されるごとに、購入金額に応じた報酬が支払われるパターンです。
もう1つは、漫画サイトのサブスクリプションが契約されるごとに報酬が支払われるパターンになります。
また、漫画サイトだけでなく、本を取り扱っているECサイトも漫画アフィリエイトに含まれます。ECサイトの場合、商品の購入がとなるケースが多いです。
現代は電子コミックの需要が高いため、漫画サイトのアフィリエイトが主流となっています。
漫画アフィリエイトのメリット・デメリット
漫画アフィリエイトは、市場規模が大きく、ターゲットとなるユーザー数が多くいることが一番のメリットです。
漫画の電子化が進み、オンラインでどこでも読める環境が整っているため、ターゲット層が広く、潜在的なユーザーとも接点を持ちやすくなっています。このことから、収益を最大化しやすいと言えます。
一方で、デメリットとしては競争が激しい点が挙げられます。漫画サイトを紹介する場合、「漫画サービス おすすめ」や「漫画読み放題 おすすめ」などがテーマになりますが、検索上位のサイトのほとんどが企業のメディアとなっています。
そのため、初心者がすぐに収益を上げることは非常に難しいです。
漫画アフィリエイトを取り組む際のポイント
漫画ジャンルのブログでアフィリエイトをする場合、作品の新刊や話数ごとの購入を促すか、漫画サイトのサービス加入を促すかの2軸で記事のテーマを決定するのが良いでしょう。
ここでは、初心者が漫画をテーマにメディアを始める上でのポイントを解説します。
ニッチなジャンルに絞って紹介する
映像化されていたり、ネットで話題となっていたりする人気漫画を紹介する場合、関連する話題はすでに競合が取り上げていることが多いため、検索上位を狙うのは難しいです。
メジャーなタイトルを狙う場合でも、連載していた時期が古いタイトルを選び、今人気のある漫画を避けることをおすすめします。
また、ニーズが少ないニッチなジャンルに絞って作品を紹介すれば、競合が少ないため上位表示を狙いやすいうえに、コアなファンを獲得できる可能性があります。
新作情報やレビューをいち早く取り上げる
漫画市場は、新しい作品が続々と出てくる入れ替わりの激しい市場です。
週刊誌での新連載はそこまで多くありませんが、漫画サイトでは毎月のように新連載の作品が増えています。
新連載の作品は競合がまだレビューしていない可能性が高いため、初心者でも十分検索上位を狙うことができます。
関連作品の紹介
作品ごとの紹介だけでなく、紹介する作品とジャンルが似ている作品や、同じ作者の別の作品などを取り上げることで、関連する記事を複数作成できます。
関連する記事が増やせれば、ひとつの記事から複数の購買が生まれる可能性が高くなります。
すでに漫画サイトに登録しているユーザーに向けて、そのサービス内で取り扱いのある漫画をジャンル分けして紹介するのも良い方法です。
漫画サイトの登録も促す
作品の話数ごとや一冊ごとに購入してもらうだけでなく、漫画サイトへの登録を促す導線設計をしておくと、より多くの成果発生が期待できます。
例えば、作品を紹介したうえで、全話無料配信している漫画サイトへの登録を促すことで、サービスの登録に結びつけることもできます。
著作権の扱いには注意が必要
漫画作品の紹介やレビューの記事を作成する際に注意しなければならないのが著作権です。
著作権法における「著作物」は「思想または感情を創作的に表現したものであって、 文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義しています。漫画もこれに含まれます。
著作権法においては、特定の条件下での例外規定(権利制限規定)により、著作物を権利者の許可なしに利用することが許されていますが非常に限定的です。条約に基づく「権利制限規定」を適用して複製物を作成した場合でも、その複製物を目的外に使用することは禁止されており、改めて権利者の了解を得る必要があります。
したがって、漫画をテーマに記事作成では、著作権法の権利制限規定の適用が難しい場合が多いため、法律で許可されていない限り、以下のような行為は禁じられています。
- 漫画の一部または全部を無断で掲載すること
- 漫画のキャラクターのイラストを無断で使用すること
- 漫漫画のセリフなどの文字をそのまま無断で利用すること
- 引用の範囲を超えて漫画の内容を無断で使用すること
引用元を記載すれば許可される場合もありますが、以下の条件を満たす必要があります。
- 引用部分が「従」、自作部分が「主」であること
- 引用が適切に区別されていること
- 引用の目的が明確であり、必要最低限の範囲であること
引用として漫画の一部を使用する場合、引用された部分は記事の補助的な要素であり、記事全体の主要な内容は独自の創作でなければなりません。
これらの条件を満たさない場合、著作権侵害となる可能性があるため、特に漫画作品を紹介する記事を作成する際は注意が必要です。
著作権法関連の注意事項は「法律関連の禁止事項」にてまとめておりますので、ご一読ください。