データ＆事例を紹介！新規集客クーポン活用のポイント・発行アイデア

新規集客を目的としたクーポンの利用状況について、データをもとに紹介します。

クーポン利用率について今回使用するデータは、リサーチ会社であるマイボイスコム株式会社のアンケートデータライブラリ『ＭｙＥＬ（ミエル）』作成の下記データです。

データを確認すると、最新である2020/3月時点の「直近1年間に利用した」が72.0％、「利用したことはあるが、直近1年間では利用していない」が17.4%と、既にクーポンを利用したことがある人が総計で89.4％とほとんどを占めています。

また「いままでに利用したことがない」が10.6％で、その割合は初回調査から7年経過してなお減少傾向にあるため、2022年現在で多くの方がクーポンの利用を経験していることが分かります。

かつ同調査【クーポンの利用に関する考え方】からは「クーポンを利用できるかどうか調べることが多い」などの積極的な意見が多く、【クーポンの利用度合い】の調査からも60%以上が利用すると回答しています。

上記のデータから分かる通り、ユーザーにとってクーポンが日常的に利用されていることが理解できます。

また、クーポン自体が購入のきっかけをつくっていることから、新規顧客の集客としてクーポンを利用することは有効な手法と言えます。

データのより具体的な内容は、会員登録後に閲覧可能です。アンケート内容がより気になる方は登録して参照してみてはいかがでしょうか。

新規集客にクーポンを活用するにはいくつか押さえておくべきポイントが存在しています。

本章では新規集客を目的としたクーポン活用のポイントについて下記3点をもとに紹介します。

ゴールを決定する

最初にクーポンを発行する際のゴールを決定しましょう。

クーポンで集客した際のゴールをどこに設定するかを定めることで、その後の効果計測や改善がスムーズになります。

下記のようなかたちで、目的に合わせてゴールを選択していきましょう。

クーポンの形式を決定する

次にクーポンの特典形式を決定しましょう。

前提として、ユーザーの購入に至るまでの心理的ハードルを下げるようなメリットを付与します。

新規集客に利用できるクーポン特典には下記のような種類があります。

新規ユーザーに限定する場合、初回購入・新規会員登録・新商品限定・新規友達紹介といった、利用条件も併せて設定しましょう。

配布方法を決定する

最後にクーポンの配布方法を決定しましょう。

新規ユーザーをターゲットするには、自社の商品・サービスを知らない方や、ECサイトを訪問したことのない方に、いかにクーポンの情報を届けるかが重要です。

新規顧客向けのアプローチ方法としては下記のような方法が挙げられます。

一つは自社アカウントからクーポンのお知らせを発信できるSNSです。

SNSのアカウントをフォローするユーザーを中心に、SNSの拡散力を活かしてクーポンを広く届けることができます。

もう一つはWeb広告です。

なかでもアフィリエイト広告・SNS広告などをはじめとした、画像を用いてクーポン情報を視覚的に訴求できる広告が理想的です。

最後に新規集客クーポンのアイデアを得るために、実際のクーポン発行事例を紹介していきたいと思います。

例１）靴：COLE HAAN（コールハーン）

COLE HAAN（コールハーン）:https://www.colehaan.co.jp/home

1928年にアメリカで創業された老舗シューズブランドとして既に名を博している『COLE HAAN』。

ECサイトに用意されたリンクから新規会員登録を促すクーポンを配信することで、新規ユーザーの獲得、会員としての情報のスムーズな取得を可能にしています。

例２）ファッション：Tabio（タビオ）

Tabio（タビオ）:https://tabio.com/jp/

日本全国でソックス事業を展開する靴下屋の公式通販サイト『Tabio』。

単価が低く消耗品のソックスがメイン事業であること、またショップ数の多い自社の強みを生かして、公式アプリのインストールで店舗でもWebでも使えるクーポンを用意して集客を行っています。

例３）美容：WELEDA（ヴェレダ）

WELEDA（ヴェレダ）:https://www.weleda.jp/

1921年にスイスで誕生したオーガニックコスメの『WELEDA』。

WELEDAではLINEの新規友達登録後のアンケート回答をクーポン付与の条件にすることで、生のユーザーの声を収集しています。

例４）サービス：coconala（ココナラ）

coconala（ココナラ）:https://coconala.com/

スキルマーケットを標榜し、ビジネスからプライベートに至るまで会員のスキルを売買するビジネス向けサービス『coconala（ココナラ）』。

coconalaは需要のあるスキルを持ったユーザーの獲得を目的に、新規登録と友達招待によるココナラ内のサービス購入に利用できるポイントクーポンをプレゼントしています。

例５）ショッピング：Qoo10（キューテン）

Qoo10（キューテン）:https://www.qoo10.jp/

ショッピングECサイトの『Qoo10』は割引セールの他にもクーポンZONEと題してお得なクーポンを日々更新し続けています。

発行しているクーポンはあらゆる業態の企業でも参考にできるほど種類が豊富で、かつ頻繁に更新されています。

また中身だけでなく目を引くキャンペーンやクーポンバナーの宝庫となっているため、定期的に覗いてみることでデザイン面についても新しい発見があるでしょう。

例６）食品：TOMIZ（トミーズ）

TOMIZ（トミーズ）:https://www.tomiz.com/

パンやお菓子の製菓材料器具を扱う『TOMIZ』。

キャンペーンと連動したクーポンをサイトのトップに掲載し、会員限定やLINE友達登録での値引きクーポン、周年記念クーポン、クロスセル限定で使えるクーポン、さらにオンライン限定など、ECサイトに辿り着いたユーザーが新規で購入するきっかけを作っています。