クーポンは新規からリピーター獲得までECサイトの集客にはうってつけの施策です。しかし上手に使わないと利益を圧迫してしまう可能性も潜んでいます。クーポン施策のメリット・デメリットを知り正しく理解したうえで発行することが大切です。
「どのようなクーポンがあるのか?」
「クーポンにはどのようなメリット・デメリットがあるのか?」
上記のようなお悩みがある方に向けて今回はクーポンについて、クーポンの種類とメリット・デメリットをご紹介いたします。
クーポンの種類
クーポンの特典は大きく下記の4つの種類に分けられます。
- 値引き
- お試し/体験
- 無料
- キャッシュバック
値引き
値引きはクーポンと聞いてまず思い浮かぶ代表的な特典です。
買い物の合計金額に対して値引きする、特定の商品やセット売りに対して適用するなど、値引きクーポンは様々な活用方法があり、目的に応じてクーポン付与の条件を柔軟に変えることで様々な効果が期待できます。
お試し/体験
新規顧客獲得を目的に用いられることが多い特典です。
初回購入限定で商品価格を下げたり、サンプル商品や初回カウンセリングを無料にすることで、購入・申込に対するハードルを下げる効果があります。
無料
無料の特典は大きく2つタイプがあります。
- 対象商品を無料引換
- オプションとしての無料特典
- ●対象商品を無料引換
-
無料引換券の発行はお試し/体験と同様に、心理的なハードルを下げてお得感を演出することで新規顧客獲得につなげる目的があります。
- ●オプションとしての無料特典
-
オプションとしての特典は購入金額の条件を満たした場合に無料のサンプル等を配布することで、顧客単価の向上や対象商品の売上げ増加を目的としています。
キャッシュバック
キャッシュバックはこれまで紹介した特典とは異なり、購入時や申込時ではなく、申込後に適用する特典です。
携帯電話の契約や電力サービス、インターネット回線等のサービスのキャンペーンで多く用いられています。
キャッシュバックの方法は現金だけでなく、ポイントとしての還元やプリペイドカードなどを採用している企業もあります。
より具体的な内容を確認したい方は記事最下部に関連記事を用意しているため、ぜひご一読ください。
クーポン メリット
クーポンのメリットには下記のような点が挙げられます。
- 新規集客
- リピーター獲得
- 顧客単価アップ
- 顧客接点を増加させる
各項目についてそれぞれ解説していきましょう。
新規集客
どの企業も獲得したいと考える新規ユーザーの集客に利用できます。
クーポンの特典をフックに自社の商品・サービスに興味を持っている、既に購入を検討しているユーザーの心理的なハードルを下げることができます。
クーポンでの新規集客を目指すにはターゲットに合わせた特典を与えることが必要です。
例)
初回購入○○円引きクーポン
新規会員登録で○○円分のクーポン
リピーター獲得
利用機会・利用対象を限定することでリピーターの獲得にも活用することができます。
お得感だけでなく、特別感を演出することで、既存ユーザーの顧客ロイヤリティ、つまり商品・サービスへの信頼感・愛着を向上させることができます。
リピーターを獲得するには下記のような条件を設定しましょう。
例)
次回以降の購入で利用可能な割引
A商品〇回目購入の方に1個無料プレゼントのクーポン
顧客単価アップ
クーポンは条件設定次第では直接アップセル・クロスセルが可能になります。
ただ特典を付与したのみでは利幅の減少となってしまいますが、アップセル・クロスセル施策と組み合わせることで顧客単価アップを狙えます。
例)
1万円以上お買い上げで○○円割引
AとB合わせてお買い上げで○○円割引
顧客接点を増加させる
クーポンは顧客接点増加に利用できます。
特にクーポン利用と併せてメルマガ登録、会員登録、アンケート回答などを促すことで、クーポン特典と引き換えにユーザーの情報・感想を収集できます。
顧客接点の多様化により競合との差別化を図れるため、ユーザーの中での自社ブランドの存在感を高めることにも繋がるので有効です。
例)
既存会員限定 アンケートに答えて○○%オフクーポン
SNS・メルマガ限定でクーポンコードを発行
クーポン デメリット
クーポンのデメリットには下記のような点が挙げられます。
- 安売り目当てのユーザーが集まる
- 既存ユーザーの客離れにつながる
- 景表法に注意が必要
各項目についてそれぞれ解説していきましょう。
安売り目当てのユーザーが集まる
頻繁に誰でも使えるクーポンを発行しすぎると安売り目当てのユーザーのみが集まってしまい、通常の価格では売れないということが起こる可能性があります。
ターゲットや適用条件を明確にし、目的に沿ってクーポンを発行することが重要です。
既存ユーザーの客離れにつながる
新規対象のみのクーポン発行を繰り返し続けた場合、商品を利用している既存ユーザーにとっては不快感を覚えかねません。
既存ユーザーの不平を募らせないためにも、新規と同時にリピート向けのクーポンを発行しましょう。
景表法に注意が必要
クーポン発行の際には景品表示法に注意が必要です。
景品表示法とは「不当景品類及び不当表示防止法」を指しており、消費者保護を目的として定められた法律です。
クーポンに関連している部分では主に「実際よりも著しく優良であると錯覚させる訴求内容」を規制する優良誤認表示、「通常価格・競合と比べ著しく優良である印象」を規制する有利誤認表示、「商品・サービスを利用した人にもれなく景品類」を規制する総付景品の部分になります。
景表法の詳細は下記の記事に解説しておりますので、気になる場合はご一読ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クーポンのメリット・デメリットについてご理解いただけたでしょうか。
ECサイトの集客施策としても一般的なクーポンですが、クーポンによる集客を成功させるにはメリット・デメリットを押さえておく必要があります。
他にもクーポンで押さえておくべきポイントは存在しており、関連記事として下記に用意していますので、クーポンについて知識を深めたい方はご一読ください。
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