アフィリエイト広告は「成果報酬型」で「第三者訴求」ができるWEB広告として多くの企業が活用しています。
アフィリエイト広告を実施する場合、プラットフォームであるASPを利用するケースが一般的です。
今回のコラムでは、ASP利用時におけるアフィリエイト広告の基本料金や、施策により生じる費用について解説します。
「アフィリエイト広告の基本的な費用体系はどのようになっているのか」
「アフィリエイト広告は、成果報酬の他に生じる費用はあるのか?」
など、アフィリエイト広告の基本料金や、施策により生じる費用を知りたい方はぜひご覧ください。
アフィリエイト広告の掲載費用
アフィリエイト広告費用の基本的な構成をご紹介します。
多くのASPにおいて、広告主側で負担する費用は固定費と変動費の2つがあり、固定費には初期費用と月額費用が存在します。
固定費(初期費用+月額利用料)
固定費は主にプラットフォーム利用料として初期費用と月額利用料の2つが存在します。
初期費用はASPを利用する上で初回のみ支払う費用です。税抜50,000円前後がASP各社の相場となっています。また月額利用料は税抜40,000円前後としているASPが多いでしょう。
- 固定費の相場
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初期費用
税抜50,000円(初回のみ支払い) -
月額利用料
税抜40,000円
※ASP各社で異なる場合あり
-
初期費用
そのため初月費用は合計で税抜90,000円ほど、2ヶ月目以降は税抜40,000円程度が月額費用として必要になるので、こちらは広告予算として最初から組み込んでおく必要があるでしょう。
また、一部ASPの中には「完全成果報酬型」と呼ばれる固定費不要で運用開始できるサービスもあります。とにかく費用を最低限に抑えて運用したいという方におすすめですが、あらかじめ掲載できるメディアの数は確認しておく必要があるでしょう。
変動費(成果報酬額 + ASP手数料)
変動費は、メディアに支払う成果報酬額とASPに支払う手数料(コミッション)を合算したものです。アフィリエイト広告が「成果報酬型」と呼ばれる理由でもあります。
変動費は「メディアの発生成果1件につき、いくら支払うか」を決める要素で、成果となるアクションと成果報酬額は広告主側で任意に設定できます。成果報酬額に対し一定の料率をかけたものがASP手数料となります。 ASP手数料は概ね税抜30%前後が多いです。
- 変動費の相場
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成果報酬額
広告主側で自由に設定可能(新規申し込み◯円、新規購入◯%など) -
ASP手数料
成果報酬額の税抜30%前後
※ASP各社で異なる場合あり
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成果報酬額
予算の話で言えば、アフィリエイト広告は「売れてはじめて広告費を支払う」という特性上、リスティング広告やSNS広告のように予算上限を設定するという概念があまりない広告です。つまり「広告費が発生する=売上や成果が出ている」という状態が成立するため、広告予算の無駄な消費を抑えることができるのです。
施策により発生する費用
アフィリエイト広告は商品やサービスの情報をASPに掲載し、メディアが主体的に記事を作成・商品を紹介することが基本的な取り組みの流れです。
加えてアフィリエイト広告ではメディアへの掲載促進を目的とした施策があり、施策によって費用が発生します。
各施策と、それにかかる費用の概要を紹介します。
成果報酬額アップ
通常メディアに対して公開している成果報酬額よりも高い報酬額を設定する施策です。
- 例
- 通常の成果報酬:購入5% ⇒ 購入15%
一般的なアフィリエイト広告の仕組みである「メディア主体で紹介する広告主を選ぶ」というスタイルとは対照的に、「広告主が主体となりメディアに対して掲載を働きかける」際に用いられる施策です。
掲載を交渉する条件として通常より高い報酬額を用意し、特別感を演出します。
成果報酬額アップとして設定する金額は、アフィリエイト内の競合他社が設定する報酬の相場や、掲載を依頼するメディアによっても異なります。
通常の成果報酬額をCPAの上限で設定するのではなく、報酬額をアップできる幅を持たせた金額に設定することがポイントです。
成果報酬 + 固定費用
成果報酬額と別に、記事作成費などの固定費用を加えて記事掲載を依頼する施策です。
- 費用の目安
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- 成果報酬額:通常より高い成果報酬額アップ
- 固定費用:5万円(税抜)~
法人が運営する大規模メディアやSEO上位の有力メディア、インフルエンサーでの紹介を依頼する場合に多く用いられます。
記事作成費や投稿コンテンツ(動画作成)費として掲載時に必要となる場合と、記事内の広告枠という形式で月額費用として必要になる場合があります。
費用の形式と金額はメディアや掲載方法によっても異なります。
無償提供
メディアに商品やサービスの体験版を無償で提供し、利用した感想をレビュー記事として紹介してもらう施策です。
- 主な無償提供例
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- 商品、サービスの体験版
- メディア専用のクーポンコードの発行
メディアに対して商品を提供することで、実際に利用した感想や使用感をより消費者に近い目線で紹介することにつながります。
口コミ記事やレビュー記事を増やしたいという場合に有効な施策です。
また、実施例として特定のメディアやインフルエンサー専用にクーポンコードを発行し、提供する取り組みもあります。
メディアにとってはユーザーに自身のサイトを経由して購入してもらう一つの理由ができる為、掲載交渉がスムーズに進みやすいメリットがあります。
オプション広告枠
ASPのメディア向け管理画面内の広告枠に掲載し、メディアに対してアフィリエイトプログラムの認知と提携促進につなげる施策です。
- A8.netのオプション枠費用
- 5万円~33万円(税抜)/ 1週間掲載~
アフィリエイト広告はまずメディアに商品やサービスを認知されないと掲載につながりません。
ASPの管理画面はメディアにとってアフィリエイト広告における活動場所になります。オプション枠を活用することで、新しいメディアの提携を促進し、掲載のきっかけをつくることができます。
これまでご紹介した施策で気になるものや、具体的な報酬額設定について知りたいという場合は、一度ASPに相談してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アフィリエイト広告にかかる費用概要は理解できましたでしょうか?
本記事では成果報酬額・手数料(コミッション)やプラットフォーム利用料のみならず、合わせて実施できる各施策の費用感についても解説してきました。
アフィリエイト広告を通じてプロモーションを行う際には「成果報酬でのアフィリエイト広告費」のみで予算を区切るのではなく、「広告プロモーション全体の予算」として認識していきましょう!
こちらはA8.netを利用する際にも応用できる考え方になります。アフィリエイト広告の予算・費用について不明点やお悩みがある方は、ぜひ下記バナーより資料請求くださいませ!