2023年5月、渋谷ヒカリエにて『A8フェスティバル2023in渋谷』が開催されました。
A8.netが主催するA8フェスティバルは、広告主とメディアをつなぐ日本最大級のアフィリエイトイベントです。
メディアの方々に商品やサービスを実際に体験していただいたり、製品に対する思いを直接伝えるコミュニケーションの場として2006年から開催しております。渋谷開催では44の企業様にご出展いただきました。
今回は、来場メディアの投票で決定するブース大賞と装飾賞を受賞された株式会社ベルタのアフィリエイト担当である才川(さいかわ)様にお話を伺いました。同社は美容健康食品・化粧品など幅広く製造販売。これまでに13回ご参加いただいており、過去にもブース大賞に輝いたことのある企業様です。
A8フェスティバルのベテランともいえる同社に設営や運営、A8フェスの参加意義などについてお話を伺いました。
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A8フェスティバル2023in渋谷の成果と感想
A8.net編集部
大変お疲れ様でした!
今回もご参加いただきましてありがとうございます。
まずは率直な感想をお聞かせください。
才川さん
ホッとしているのと、大賞をいただけてうれしいという気持ちが大きいですね。
各メディア様からたくさんのお問い合わせをいただき、非常に有意義なフェスティバルになりました。なかなか会えない遠方のメディア様とも直接お話しすることができ、他にもたくさんの収穫がありました。
また、今回は新商品が4つあったので、それらを知っていただく機会としても非常に有意義だったと思います。おかげ様で新商品の『ベルタきざみ本薬湯』に約150名のメディア様からプログラム提携申請をいただきました。新商材でこれほど一気に提携数が増えるのは初めてだったので、本当に驚きました。
A8.net編集部
御社では、A8フェスにどのような目的をもっていらっしゃったのでしょうか?
才川さん
まずは獲得件数拡大です。
より多くのメディア様にベルタの魅力を直接お伝えし、宣伝していただくことを想定しております。
A8.net編集部
ご参加に際して、KPIなどは設定されていましたか?
才川さん
今回は約1,000名のメディア様が来場されると伺っておりましたので、QRコードの読み込み目標を700件としていましたが、実際のご来場者数約900名に対して結果は500件ほど。これから反省会ですね。
A8.net編集部
今回を含め13回のご参加で、これまでにどのような効果がございましたか?
才川さん
具体的な数字はお伝えしにくいのですが、企業宣伝と商材認知に対する大きな効果があったと考えています。
お客様に最も近い立ち位置であるメディア様数百名に直接商材のご説明をする機会はなかなかないので、非常にありがたい機会だと思っております。
また、「BELTAさんは毎回出てますよね」といったきっかけで、他の出展社様ともたくさんお話ができました。出展社同士の繋がりが生まれるのも、A8フェスに参加する大きなメリットの一つだと感じています。
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出展準備・設営
A8.net編集部
今回のご出展にあたって、どのようなご準備を、いつ頃から始められましたか?
才川さん
3月から、前回出展時の改善点の洗い出しを始め、今回の参加人数に合わせたコンテンツ案を詰めていきました。
設営に関しては、前回は弊社で入稿データを作成し、壁に掲示するタペストリーを用意したのですが、今回はブースのサイズが大きく参加人数も多くなるので、業者さんに依頼することに。
4月頃に業者さん探しをスタートして、絞り込んでいきました。
A8.net編集部
出展ブースの上に設置されていたピンクの特大バルーン、かなり目立っていましたね!
ピンクを基調としたブースとの統一感あふれる装飾が印象的でした。
才川さん
そうですね。2019年にブース大賞をいただいた時には、サイコロ形のバルーンを設置していました。
ご来場の方が立ち寄ってくださるきっかけとしてのアイキャッチは、毎回意識しています。
ブース内は、写真を撮った時にキレイに映ることを意識しました。
ブログ用の写真素材を集めにご来場される方も多くいらっしゃるので、大変好評でした。
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集客の目玉企画
A8.net編集部
才川さん
ベルタ酵素ドリンクの試飲です。風味をリニューアルしたことと、夏に向けた商材を探していらっしゃるメディア様にアピールするためです。
A8.net編集部
BELTAさんは毎回、「来場者の方に楽しんでご参加いただく」という点を重視されている印象がありますね!
才川さん
そうですね。メディア様もお一人おひとりのお客様と考えていますので、何らかの「お楽しみ要素」を意識したコンテンツ設計が重要だと考えています。
こういったイベントの場合、ご来場者が増えてくると会場全体が暑くなって喉が乾きますよね。ですから、ベルタ酵素ドリンクは冷やして、なるべく美味しく感じられる状態で飲んでいただき、インパクトが残るよう考えていました。
A8.net編集部
お客様目線を外さずに、商品をもっともいい状態でメリットを伝えるというところは、ブランディングに近い部分もありそうですね。
前回のご出展から変更や修正した点はありますか?
才川さん
A8フェスを見据え、同梱物の改善に着手しました。
具体的には、各商材担当者の写真を同梱物に掲載し、現状でお取引のあるメディア様がご来場いただいた際に気づいてもらえるよう、そして、初めて来場された方には顔を覚えていただけるように、相談しやすい環境づくりを意識しました。
実際、前回は1回もお問い合わせがなかったのですが、現時点で10数名のメディア様からご質問やお問い合わせがありました。
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「A8フェスはメディア様を『BELTAファン』に変える場所」
A8.net編集部
今回は3ブースでの展開、20名以上の体制で参加されていましたが、スタッフの方々にお伝えしたことはありますか?
才川さん
ベルタのコンセプトは「ライフステージをあなたと育む」です。
今回のフェスティバルでは「ライフステージをメディア様とも育む」をテーマとして掲げ、積極的にメディア様とコミュニケーションを図ることをメンバー全員の共通認識としました。
A8フェスはメディア様との接点を作り、「BELTAファン」に変える場所として捉えています。
“女性のライフステージに寄り添う”というBELTAのコンセプトの体現するため、メディア様にもお客様として寄り添うことを意識していました。
A8.net編集部
BELTAさんのブースはいつも活気があって一体感も強いですよね。チーム作りの秘訣を教えてください。
才川さん
参加メンバーの多くはプロモーションに携わったことがなく、最初は不安に感じている人も多かったのです。
そこで、「メディア様もお取引先の方も、お一人おひとりがお客様です!BELTAのよさを伝え、A8フェスティバルではなく、BELTAのための『BELTAフェスティバル』になるように頑張りましょう」と伝え、士気を高めました。
一方で、参加メンバーの中にはカスタマーサクセスのスタッフもいました。
お客様に対するコミュニケーションに長けているスタッフが現場に入ることで、BELTAの魅力をもっともわかりやすく伝えられる環境を作りました。
A8.net編集部
複数の部署から幅広いメンバー構成を行ったのですね。
才川さん
はい。他にも、PR担当や新卒、経営管理のスタッフにも参加してもらいました。
特に経営管理の部署は普段お客様と関わる機会がないこともあって最初は消極的だったのですが、ベルタ酵素ドリンクの試飲をきっかけに話しかけるよう促したところ、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。
フェスへの参加は、費用対効果がすぐには見えない部分ではあるものの、だからこそ、全社一丸となり、細部にもこだわらないと、結果はついてこないと感じていたのです。
その点も、チーム全員でしっかり共有していました。
A8.net編集部
才川さん
雨の影響などもあってか、例年に比べて参加人数はやや少なく感じましたが、そのおかげでメディアの方とじっくりお話する時間が取れました。
私はブース全体を見る立場だったので長時間のお話は難しかったのですが、他の全スタッフが、しっかりコミュニケーションを取っていましたね。
A8.net編集部
才川さん
SEOに関してはどういうキーワードでの訴求がいいか、リスティングをされているメディア様ではCPCがどの程度になるか、などですね。
A8.net編集部
フェスご参加後、御社ではどのような取り組みを行っていますか?
才川さん
具体的な施策完了までは進んでいませんが、Instagramでの掲載も含め3名様ほど、個別で調整中です。
一気に100件単位の提携メディア様も獲得でき、より後押しできるよう記事作成ボーナスとして特別報酬を付与するキャンペーンも行っているので、これからの数字的な影響を期待しています。
A8.net編集部
今回はブースで直接調整を進めるというより、多くの方に記事を書いていただくうえでのきっかけ作りとしてのアプローチが強かったということですね。
才川さん
そうですね。その意味合いが強いです。
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ブース大賞受賞のための取り組み
A8.net編集部
そして、ブース大賞の受賞、おめでとうございます!今回は装飾賞も受賞となりました。
改めて、受賞した感想をお聞かせください。
才川さん
総合票数で決められるブース大賞だけでなく装飾賞にも選ばれて、本当にうれしく思います。
今回装飾賞と併せて2つの賞をいただくことができたのは、メディア様ときめ細かいコミュニケーションが取れたおかげだと思っております。
A8.net編集部
才川さん
もちろん!非常に意識していました。
2019年に横浜で開催されたA8フェスでもブース大賞受賞した際にもプロジェクト推進を担当していたので、2回連続受賞を狙っていました。
来場者様のお声をリアルに数値化できるブース大賞は必ず獲らなければならない、獲れなければ出展する意味がない、くらいの意気込みでした。
A8.net編集部
ブース大賞は広告主様の中でも目標になっているのですね…!
才川さん
そうですね。私たちとしてもフェスに出展する意義を明確にしたいので、ブース大賞のように具現化できるものがあるとモチベーションアップに繋がります。
前回のA8フェスではブース大賞がなかったので、今回は絶対にブース大賞を獲ろうと思っていました。
A8.net編集部
受賞に向けて、具体的に行っていた取り組みはなんですか?
才川さん
「スムーズなご案内」を第一に考えていました。
そのために必要なのは、メンバー全員がスムーズに動ける状態を組み立てることです。
まずは試飲きっかけで話しかけ、簡単な説明をしつつ商材を見てもらい、その間に商品担当者がフォローをする体制で進めました。
どの配置であればメンバーそれぞれが輝けるのかを考え、要所々々で声掛けしているうちに、どんどんブラッシュアップしていく感覚がありましたね。
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A8フェスティバルに出展し続ける理由
A8.net編集部
最後に、メディア様と直接コミュニケーションを取るというA8フェスのコンセプトや、イベント自体についてどう感じていらっしゃいますか?
才川さん
非常に素晴らしいコンセプトだと思います。
私は個人的に、お客様に商品のよさを伝えるには、お客様にもっとも近い発信者であるメディア様に、いい商品だと思ってもらう必要があると考えています。
いい商品でも売れないものは世の中にたくさんあります。
いい商品ができたとしても、メディア様にいい商品であると理解していただけなければ、市場に出回ることは難しいです。
メディア様に商品のことを理解してもらうことが、その先のお客様に伝える第一歩だと考えています。
その意味でも、メディア様と直接会ってお話する機会をいただけるA8フェスティバルは非常に重要な場になっています。
A8.net編集部
今後もA8フェスが開催される場合、ご参加いただけそうでしょうか?
才川さん
現時点では未定ですが、私としては、ぜひまた参加させていただきたいです。
今回初めて参加したメンバーにも、日頃から弊社の商品をご紹介いただいているメディア様と直接お話しできるメリットを体感してもらえたと思うので、前向きな着地ができれば、と考えています。
A8.net編集部
ありがとうございます!ぜひご検討いただけたらうれしいです!
才川さん
社歴の短い社員や新卒などは、お客様と対面で話す機会はそう多くないので、勉強になります。
自分自身でA8フェスにおける目標を作って、さまざまなメディア様とコミュニケーションを取ることができれば、それだけでも成長に繋がるでしょう。
欲をいえば、フェス感のある企画があると嬉しいですね。
パシフィコ横浜で開催された時は会場も広かったですし、参加するメディア様はもちろん、出展する側も楽しめる形になるのかなと思います。
双方に熱量があるほど、イベントとしてはより有意義なものになっていくと思いますので、一緒に盛り上げる雰囲気を作っていきたいです。
A8.net編集部
私たちも運営側として、さらにブラッシュアップした環境をご提供できればと思います。
確かにイベントにおいて「なんか楽しそう!ワクワクする!」といった感覚は重要かもしれませんね!
才川さん
そうですね。こういったイベントは調整や単価といったビジネス的な面ももちろんですが、イベントに来た意味として大きい要素は会場に来たときの「楽しさ」や「高揚感」などだと思います。
記事を書くための情報は資料を見ればいいと思いますが、イベント自体の熱量や楽しさは現地でしか感じられないものなので、各企業のブースや会場全体の雰囲気こそが、実は重要なんだと思います。
A8.net編集部
では最後に、A8フェスへ出展検討する企業に伝えたいことがあれば、教えてください。
才川さん
やはり、メディア様との直接の接点は、このような機会がないと生まれないので、一度検討してみてもいいと思います。
イベント出展をどれだけメリットに変化させられるかは、出展側次第。
いいものにも悪いものにもなり得ます。
まずは出展する目的を明確にして臨むことで、得られるものは大きく変わると思います。
例えば、30万円で出展したとして、A8フェスを機に有力メディア様と繋がって数十件の獲得ができれば、それだけで費用対効果は合うはずです。
A8フェスはそうしたメディア様と繋がれる可能性が高いので、出展する価値は大いにあると思います。
A8.net編集部
成り行きまかせではなく、出展する目的を明確にして、そこから逆算していくことが重要ということですね。
才川さん
はい。明確な目的があれば、きっと新しい発見があるはずです。
ご来場いただいたメディア様がブースの写真をSNSにあげてくれるだけでも、企業や商品のPRになりますし、それをきっかけに、単なる情報提供以外の効果も期待できると思います。
A8.netとアフィリエイトを盛り上げていきたい企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ参加してみてください。メディア様の「生の声」を聴くことで、きっと新しい発見や新しい取り組みが生まれると思います。
A8.net編集部
A8フェスティバルの会場ではQRコードによる電子チェックシステムを導入。各広告主ブースに設置されたQRコードリーダーにメディアが受付票をかざすことで、後日自動でプログラムとの提携処理が完了します。